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論文

食肉製品における電子線殺菌の可能性

伊藤 均

月刊フードケミカル, p.23 - 27, 1998/06

食品由来の病気がわが国でも急増しており、ことにサルモネラ菌や病原大腸菌O157による病気が問題になっている。これらの病原菌は食肉由来のものが多く、単に衛生管理をきびしくしても汚染を完全に防止することは困難である。電子線は消費者へのイメージが良く、人口密集地にも設置でき、処理コストも$$gamma$$線より低いという利点がある。食肉の殺菌の場合、透過力の点からリニアック型の電子加速器が適当と思われ、しかも装置も小型化できると思われる。食肉中のO157の殺菌線量は常温下で1.5~3kGyであり、凍結下では3~7kGyである。フランスでは年間約1万トンの鶏肉が電子線殺菌されており、オランダ、米国等でも実用化されている。米国ではO157対策を目的とした牛肉ひき肉の放射線殺菌が義務付けられる可能性があり、その場合には我が国にも大きな影響が及ぶと思われる。

論文

Inactivation of pathogenic bacteria by gamma-irradiation and cultivation of antagonistic bacteria in sewage sludge

N.Sermkiathipong*; S.Pongpat*; 橋本 昭司; C.Banditsing*; 伊藤 均

Biocontrol Science, 2(2), p.55 - 60, 1997/00

下水汚泥ケーキ中の大腸菌群は1g当たり1$$times$$10$$^{5}$$~2$$times$$10$$^{5}$$個検出されたが、ガンマ線により4kGyで殺菌された。高崎市の汚泥ケーキ及びタイの病院の乾燥汚泥中にはサルモネラ菌が100g当たり13~1$$times$$10$$^{4}$$個検出され、44種の血清型に分類された。これらのサルモネラ菌の燐酸緩衝液中でのD$$_{10}$$値は0.10~0.23kGyであり、汚泥ケーキ中での完全殺菌線量は4kGyとなった。植物病原性糸状菌の拮抗細菌としてBacillus subtilis、B.polymyxaなどの細菌が土壌または市販コンポスト種菌より分離された。さらに、放射線殺菌された下水汚泥ケーキでB.subtilisを培養したところ、24時間で菌数が最大に達し、23時間で炭酸ガス発生量が最高になった。

報告書

Sludge pasteurization and upgrading by radiation; Bilateral research cooperation between OAEP and JAERI

環境・資源利用研究部

JAERI-Research 95-047, 175 Pages, 1995/07

JAERI-Research-95-047.pdf:4.37MB

放射線による汚泥の殺菌と有効利用に関するタイ原子力庁(OAEP)と日本原子力研究所(原研)との二国間研究協力を、1990年3月より1994年3月までの4年間実施した。研究協力は、高崎あるいはバンコクで開催される運営委員会での情報交換、双方の研究員交流による共同実験並びに結果の討議により行った。この研究協力を通じて、放射線による汚泥中の病原菌の殺菌並びに寄生虫の不活化、照射汚泥の肥料や飼料、植物病抑制用資材としての有効利用等について多くの成果が得られた。本報告書は、上記研究テーマに関する研究協力終了に当たり、5回にわたる運営委員会で報告されたプログレスレポートを中心に研究協力の成果をまとめたものである。

論文

放射線による稲藁製品の消毒殺菌

伊藤 均; 大木 由美*; 石垣 功

防菌防黴誌, 19(11), p.577 - 583, 1991/00

海外からの稲藁製品の検疫処理に適用させることを目的として、植物病原性微生物、特に糸状菌のガンマ線と電子線による殺菌効果を調べた。稲藁中の総細菌数は1g当り3$$times$$10$$^{7}$$~3$$times$$10$$^{8}$$個検出され、主にPseudomonas,Flarobacterium, Arthrobacter,Erviniaなどで占められていた。稲藁の主要ミクロフローラを形成している細菌類は5kGyで殺菌されてしまうが、5~12kGyでDeinococcus proteolyticusとPseudomonas radioraが生残していた。また、変敗糸状菌の一種であるDimorphosporaも8kGyでも生残していた。稲藁から分離した26株の乾燥系でのD$$_{10}$$値は0.067M燐酸緩衝液中でのD$$_{10}$$値に比べて1.1~2.5倍になりInduction doseは1.5~10倍になった。稲藁中の植物病原性糸状菌を1g当り10$$^{-4}$$以下に減らすのに必要な線量はガンマ線で7~8kGy、電子線で10kGyであることを明らかにした。

論文

放射線による殺菌法について

伊藤 均

食品加工技術, 6(2), p.135 - 143, 1986/00

放射線による食品の衛生化、貯蔵性向上を目的とする処理法が世界各国で注目され始めている。現在、放射線殺菌が有望と考えられている分野は食品や家畜飼料の保蔵性の向上と衛生化する分野、医療器具および薬剤の殺菌の分野などである。放射線の殺菌作用は紫外線と類似している。両者とも照射により細胞内DNAに損傷が起こり、細胞分裂能を失うことにより細胞死につながっている。食品を殺菌する目的は病原菌の殺菌、貯蔵期間延長を目的とする菌数の低減化、完全殺菌の3つに分類できる。病原菌の殺菌では鶏肉のサルモネラ除去、冷凍魚介類の殺菌、飼料の殺菌が有望である。菌数の低減化および貯蔵期間延長を目的とするものにはソーセージやハム、ベーコン、鮮魚、香辛料、イチゴ、柑橘類などが有望である。完全殺菌を目的とするものは特別の加工処理が必要であるが、ハムやベーコン、ソーセージなどが有望である。

論文

放射線照射による食品の殺菌と保全

佐藤 友太郎*

食品と科学, (10), p.102 - 106, 1973/10

放射線による食品に殺菌は、微生物学的見地から次の3つに分類される。(1)Radappertization(2)Radicidation(3)Radurization,(1)は以前radiosterilization,(3)はradiopasteurizationとよばれていたものに近い。(2)は特定の病原菌の殺滅を目的として実用的見地から新しく設けられたもの。(1)は長期貯蔵、(3)は店頭寿命の延長、(2)はサルモネラのような病原菌の殺滅して中毒を防ごうとするものである。冷凍や添加物ではえられない照射の特長を活かした利用面が今後伸びるものと思われる。安全性については慎重に検討すべきであるが、現在のところ殺菌のための線量でも、放射能やビタミン破壊の点では不安はない。ただ毒性については各品目について毒性試験を行なう必要がある。照射コストは高価な食品であれば十分payすると考えられる。しかし放射能アレルギーを破り消費者の不安を除くためには、今後一層の啓蒙、普及の努力が必要であろう。

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